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入試出題方針と分析   2008年度入試対策
埼玉新聞 2005年2月25日掲載記事より
1. 中学校指導要領に示されている基礎的・基本的内容の出題
2. 学力を把握できるよう記述による回答
3. 思考力、判断力、表現力を測れるような出題

国 語

総 評
正確な読解力がカギ

大問1は小説の読解。問1では、直前の文に注目し兄が何に対して「心配すんな。」と言っているかをとらえることが必要。

問2は比喩表現の理解がポイント。

問3はカマツカの活動を傍線Aの前から昼間と夜に分けて記述する。

問5は竜二の立場に立ち、母に言葉をかける問題。 本文から竜二が母に心配ばかりかけていることを読み取る。その上で、母に対して申し訳ないという気持ちと「流れる涙」から、 母への感謝の気持ちを書くこと。

大問2の漢字の読み書きはやや難しかった。

大問3は文法、同音異字の基本的な出題。

大問4は「わたしのいのち」をテーマとした論説文であり、傍線部のない段落単位での出題形式。 問1は1、2段落から「いのち」についての筆者の定義を正確にとらえていくことが必要である。問2と問3は段落が指定された空欄穴埋め問題。

問2は4段落から「いのちは〜にある」の一文を見つけ、字数に合うように抜き出せばよい。

問3も同様に7段落から「〜する、〜として」の部分を本文から見つけ、抜き出せばよい。

問4は指定された語句を使って30〜40字で記述する問題。指定された二つの語句を本文から見つけ、空欄に合うようにまとめればよい。

大問5は古文。登場人物を正確にとらえ、動作主を補いながら読み進めていく必要がある。

大問6は作文。「様々な活動の参加意向」についての資料を読み取り、体験をふまえて自分の考えをまとめればよい。

全体的に出題形式は例年と変わらず、やや平易であったと思われる。作文は原稿用紙の正しい使い方に従い、誤字・脱字の無いようにすること。


社 会

永島毅講師 総 評
資料読解がカギ

用語記入の問題が9問、記述問題が5問と昨年と同数であった。

内容面では全体的に基礎力を試す問題であり、また表やグラフ、地図などから題意を読み取る問題が多く出題された。  

地理分野では、BRICs(ブリックス)という受験生には耳慣れない用語が使われたが、設問は、赤道の位置や世界の国々の面積、人口、鉄鉱石の産出量など、地図やグラフを見て、判断できるものであった。

日本地理では、気候や貿易、都道府県別昼夜間人口比率、地形図など多様な問題が出題された。、教科書の内容を十分理解できていれば解答できる。  

歴史分野では、古代から近世までの主要都市に関わる問題と、近現代の流れが出題された。出題範囲は広いが、問われる問題は基本が多い。ただ、大問4問1は整序問題、問2は正誤問題であり、時代の流れが把握できていなければ解けない問題であった。日頃から出来事の順序や年号を覚える必要がある。  

公民分野では、地方財政、税、政治、経済、社会保障制度など広範囲からの出題であり、税金、選挙など世相を反映したと思われる問題が多く見られた。  

総合問題は「鎌倉」をテーマに地理、歴史、公民の3分野から出題された。特に問5は地理的側面「三方を山に囲まれている」、歴史的側面「敵に攻め込まれにくい(鎌倉=武士の時代)」の両面をとらえて解答しなければならず、総合的な学力が問われた。  

以上をふまえると、日頃から「地図」「年表」などを目に通すと共に、新聞を読む習慣をつけておく必要がある。


数 学

丸野 和也講師 総 評
各問の難易度に差

出題形式は例年と同じく大問が4問であるが、小問がちょうど20問で、1問2点の配点になり、1点の問題は無くなった。

大問1は平易な問題が多く、大問2,3,4はやや難しい。特に大問4は計算量も多くて難問である。 大問1は11個の小問があり、(1)から(5)が計算問題、(6)から(10)が関数、図形、場合の数などの小問が6問であった。

(9)までは教科書の内容を理解していれば解ける問題である。

(10)のイは表から規則性を読み取る問題で、選手の人数が増えたときに試合数がどのように増えるかという「増え方」に規則性を見出せばよい。

大問2は4つの小問で、難易度はやや高い。(1)は埼玉県でよく出る「作業」をともなう問題で、2の目と5の目が出たときがポイントになる。(2)も埼玉県でよく出る折り返しの問題で、三角形OBDが正三角形になることを利用する。(3)は点Bをy軸について線対称の位置に移し、点Aと結んで考える。(4)の作図は平易である。

大問3も大問2の(2)と同様、図形を折り返す問題で、3つの小問からなる。(1)は相似の証明で、∠ABCを4等分することの記述の部分は、正解の幅は広いであろう。(2)は(1)の相似を使うとうまく解ける。(3)は、△BEIと△BAHが合同であること、△DFGが直角二等辺三角形であることに気付けばよい。

大問4は2つの小問で、難易度はかなり高い。(1)は点PとQの速さの比が線分ABと線分ACの長さの比に等しくなる。直線の式やグラフの交点を求める計算を最大限に活用する必要がある。(2)は(1)とは逆に、線分BRと線分CRの長さの比が点PとQの速さの比に等しくなることを利用する。

傾向は問題の基本的な問題とレベルの高い問題がはっきり分かれている。基本的な問題を確実に解いた上で、レベルの高い問題がどのくらい解けたかがカギを握るであろう。


理 科

国枝和真講師 総 評
記述対策が重要

中学校の授業で扱う実験、観察から出題されている。例年と比べて文章記述問題の難易度が上昇した。

大問1は地震の問題。問1は初期微動継続時間が震源からの距離に比例することは知っていても、波の速さの違いによって起こる現象であることを理解していたかがポイントである。問3は調べたことから2つの地震の規模の違いに気づかなければいけない。

大問2は消化と吸収の問題。問1はデンプンと水の違いが結果の違いに結びつくことを理解していれば解ける。問3は消化器官や消化液をはじめとする消化に関する知識全般が問われている。

大問3は生殖の問題。問2は減数分裂の理解の問題。問3は同一の形質が現れることから遺伝子が同じであることに気づけばよい。

大問4は中和の問題。問2はBTB溶液の色などから、2回目ではまだ酸性なので3回目にも中和が起こっていることに気づけたかがポイント。

大問5は鉄と硫黄の化合の問題。化合に関する基礎的な知識が問われた。

大問6は磁界と電流の問題。問3は実験の操作を1つ変えた時点でどちらにコイルが動くかを順番に書き出せばできる。

大問7はエネルギーの問題。問1はエネルギーの移り変わりを理解しているかが問われた。問3は実験の結果から水平なレールからの小球の高さが、小球が静止した位置までの距離に関係していることに気づく必要がある。

全体を通していえることは教科書の実験に関する知識はもちろん、その目的や結果までをしっかり理解できているかが重要である。


英 語

高木 祐治講師 総 評
聴く・書くに重点

全体的な出題傾向は例年と変わらないが、変更点も少しあった。

大問1のリスニングが今年は13問と、昨年より2点も配点が高い。形式はほぼ変わらない。リスニング対策を行っていた生徒には得点源となった。

大問2は対話文形式で、二つの場面で構成されている。リスニングの問題数が増加したことに伴い、配点が12点から10点に変更となった。

大問3は長文読解。今年は単語数も昨年より少ない。難解な文法も使用されていない。配点が11点から10点へと下がった。

大問4は英作文。こちらは配点が昨年より1点高く、7点となっている。問1は新傾向。三つの日本文の内容を二つの英文で書くというもの。難易度は高いように見えるが、接続詞whenやandなどを使用すれば、難しくない。問2は北海道の地図中から行きたい場所を一つ選び、選んだ理由を5文以上の英文で書く問題。場所ごとの特色を具体的に英文にできるかどうかが得点に反映される。

リスニングが全体の配点の約三割、英作文が約二割であった。試験問題の50%がリスニングと英作文で占められ、聴くことと書くことがより一層重視される。







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